廊下にキズを発見したら、まずは正確な状況を把握するようにしましょう。キズの状況を見極めるポイントは、深さと色です。廊下のフローリングにワックスが塗装されていると、塗膜が形成されて保護膜になります。保護膜だけが損傷しているのであれば、ワックスをかけなおせば元通りに修繕させることが可能です。

フローリングの床材にまでキズが達してしまっているのであれば、フローリングの床材を補修します。キズの深さを測定し、樹脂を詰めるようにして流し込みます。樹脂は液状なので、圧力を加えることで深くまで入っていきます。乾燥すると固形化します。

フローリングの床板を樹脂で補修するときのポイントは、床板の表面よりも高めに盛り付けておくことです。低めに盛り付けてしまうと、樹脂が乾燥したときに、凹んでしまいます。凹んでしまうと、汚れが溜まりやすくなり、汚れは湿気を吸い取りやすいため、固形化した樹脂が劣化しやすくなります。こんもりと高く盛り付けておけば、固形化した樹脂は簡単に削り取ることができます。

床板と平行になるように、定規や下敷きなどで、盛り上がって固形化している樹脂に対して水平方向に力を加えれば、簡単に削り落とすことができます。フローリング全体が平坦になるように仕上げることが、ポイントです。廊下は家族が歩く場所です。小さなキズを放置していると、だんだんとフローリングも傷んできて、床板の表面が毛羽立ってしまうことがあります。

床板の表面の毛羽立ちは、裸足で踏むと危険です。家族が安全に暮らせるように、廊下は平らに補修しておきましょう。