キズの補修作業で大切なのはまずはキズ部分の整形です、補修付近の跳ね上がった部分はカッターナイフ等で除去してください。跳ね上がった部分が残っていると最後の仕上がりに段差や引っ掛かりが残ってしまう為、思い切って除去することが大切です。又、ゴミ等が残っていないように注意してください、補修材料の付着が悪くなります。次の工程として、ホームセンター等で市販されているクレヨン状のパテをキズ口に埋めていきます。

色が近いものを選んでいただくのですが、近い色がない場合には、パテは温めると柔らかくなるので、金属ヘラを火であぶって複数色のパテを混ぜて使用することも可能です。またパテをのせる際もドライヤー等を使うとパテが柔らかくなり馴染みやすくなり作業しやすくなります。少し盛る程度にパテをのせた後、ヘラを使って平滑にしていきます。この時ヘラは必ずキズ口よりも大きいものを使用し、一方向に動かして作業してください。

はみ出たパテは布等できれいにふき取ってください。平滑に仕上がればペンを使用して木目をかいていきます。最後に指もしくは布で軽く擦ってぼかせば完成です。さらなるプロ級を目指すには使用材料と色合わせの技術が必要です。

先程紹介したクレヨン状のパテは熱や経年変化に弱い部分があり床暖房部分のフロアに適さない、劣化して剥離等の欠点があります。プロの職人は大きくはキズの形成にクレヨン状のものとは違う色のついた硬化パテもしくは瞬間接着剤(透明)を使用し、専用の塗料を使い色合わせ、木目等描いていきます。色合わせも、一番近い物を選ぶのではなくその場で調合して作ります。最後に保護と艶合わせのスプレーを吹いて完成です。

プロの技術はやはり色合わせの技術です。まずはフロアなどやり易い個所からチャレンジして数をこなし、プロ級を目指してみてはいかがでしょうか。